段階取得による支配獲得 1期目
期首
投資有価証券は、前期にB社株式10%を100で取得したもの
B社株式追加取得→支配獲得
期末にB社株式70%を1,000で取得
子会社株式 100 その他有価証券 100①
①B社の株式を80%取得したのでB社を子会社化。
投資有価証券で計上した分を子会社株式へ振替。
段階取得に係る差損
期末時点B社株式保有分(80%分)の時価は1,200
に係る差益
①1,200(時価)-1,100(B社株式帳簿価額)、利益剰余金
子会社の資産・負債の評価
土地 帳簿価額:400
時価 :500
評価差額 60③
①500(時価)-400(帳簿価額)
②(時価-帳簿価額)×40%(法定実効税率)
③差額
支配獲得日における相殺消去
B社の発行済株式の80%を1,200で取得。
子会社の取得時帳簿価額
繰越利益 100 非支配株主持分 ①240
剰余金
その他有価証券評価差額金 40
評価差額 60
のれん 240②
①(資本金1,000+繰越利益剰余金100+その他有価証券評価差額金10+評価差額60)×非支配株式持分20(%)
②差額
支配獲得後、追加取得 2期目
B社株式追加取得
期末に10%を148で取得。
開始仕訳
子会社の資産・負債の評価
評価差額 60③
支配獲得日における相殺消去
利益剰余金 100 非支配株主持分 240
当期首残高 当期首残高
その他有価証券評価差額金 40
評価差額 60
のれん 240
当期末仕訳
のれんの償却
10年で償却。
①240÷10=24
子会社当期純利益の非支配株主分振替
子会社当期純利益は100。
に帰属する当期純利益 当期変動額
①100(子会社当期純利益)×20%(非支配株主持分)
当期追加取得10%分は期末なので含まない
追加取得による修正消去仕訳
当期変動額
資本剰余金 18③
①B社株式追加取得分
②[1,000(資本金)+100(利益剰余金)+100(子会社当期純利益)+40(その他有価証券評価差額金)+60(評価差額)]×10%
③差額
子会社株式の一部売却 3期目
期末にB社株式20%を350で売却
開始仕訳
子会社の資産・負債の評価
評価差額 60③
支配獲得日における相殺消去
利益剰余金 100 非支配株主持分 240
当期首残高 当期首残高
その他有価証券評価差額金 40
評価差額 60
のれん 240
のれんの償却
当期首残高
子会社当期純利益の非支配株主分振替
子会社当期純利益は100。
当期首残高 当期首残高
追加取得による修正消去仕訳
当期首残高
資本剰余金 18
当期末仕訳
のれんの償却
①(240-24+18)÷(10-1)=24
当期純利益の振替
当期純利益は200。
損益 当期変動額
①200×10%=20
当期20%売却分は、期末に売却したため考慮しない。
子会社売却損益の修正
当期変動額
子会社株式 80② 資本剰余金 30④
売却益
①1,348(簿価)×20%=270
②350(売却額)-270(簿価)=80
③[1,000(資本金)+100(期首繰越利益剰余金)+100(B社当期純利益)+40(その他有価証券評価差額金)+60(評価差額)+100(前期純利益)+200(当期純利益)]×20%(売却割合)
④差額