為替予約





為替予約とは
外国為替の業務を行う銀行との間で、企業が将来に外貨と日本円を交換するときに適用される為替相場を、現時点で前もって契約しておくことをいいます。

為替予約の会計処理には、独立処理と振当処理があります。
独立処理とは
外貨取引と為替予約を別個の取引とみなして会計をおこなう方法をいいます。
振当処理とは
為替予約によって確定した日本円の金額を、外貨建取引に振り当てて記録する方法をいいます。



仕訳一覧
為替予約(仕訳一覧)






為替予約 独立処理

輸入時

1年2月に商品10ドルを輸入。
直物為替相場は1ドル=90円。
5ヶ月後の支払予定。
為替予約 輸入時

仕入 900  買掛金 900①

①10(ドル)×@90円
020228bs



為替予約時

1年3月1日に先月の10ドルの買掛金に対して、1ドル=95円で為替予約。
予約時の直物為替相場は1ドル=100円
為替予約 為替予約時(独立処理)

買掛金
仕訳なし


為替予約
仕訳なし




決算時

直物為替:輸入時1ドル=90円から決算時1ドル=105円。
先物為替相場:為替予約時1ドル=95円から決算時1ドル=101円。
為替予約 決算時(独立処理)

買掛金
為替差損 150 買掛金 150①

①[105(決算時直物為替相場レート)-90(輸入時レート)]×10ドル=150
プラスなので買掛金を増額

為替予約
為替予約 60①  為替差益 60

①[101(決算時先物為替相場レート)-95(為替予約時レート)]×10ドル

為替差益、為替差損の相殺消去
為替差益 60①  為替差損 60

①為替差損と為替差益が発生した場合は相殺します。
030331bspl独立処理



決済時

直物為替:決済時1ドル=110円。
先物為替相場:決済時時1ドル=106円。
為替予約 決済時(独立処理 買掛金)

買掛金
買掛金 1,050② 現金預金 1,100①
為替差損 50③

①110(決済時直物レート)×10ドル
②買掛金計上額(900+150)=1,050
③差額

為替予約
現金預金 150①  為替予約 60②
         為替差益 90③

①[110(決済時直物レート)-95(予約時先物レート)]×10ドル
②為替予約計上額
③差額
為替予約 決済時(独立処理 為替予約)





為替予約 振当処理

輸入時

1年2月に商品10ドルを輸入。直物為替相場は1ドル=90円。
6ヶ月後の支払予定。

仕入 900①  買掛金 900

①10ドル×90円
020228bs



為替予約時

1年3月に先月の10ドルの買掛金に対して、1ドル=95円で為替予約。
直物為替相場は1ドル=100円。
為替予約 為替予約時(振当処理)

直々差額(外貨建債権債務の円換算差額算定)
為替差損 100 買掛金 100①

①[100(為替予約時の直物相場)-90(取引発生時の直物相場)]×10ドル=100
 プラスなので買掛金を増額

直先差額(為替予約円換算額と為替予約時の直物為替相場の差額)
買掛金 50① 前受収益② 50

①[95(先物為替相場)-100(予約時直物為替相場)]×10ドル=△50
 マイナスなので買掛金を減額
②なぜ前受収益勘定か
円換算額の差額は下記の仕訳となります。

買掛金 50  為替差益 50

しかしこの収益(又は費用)は、期間配分しなければなりません。
そのため、この時点での仕訳では前受収益(もしくは前払費用)となります。
時系列1 直先差額 発生時

020301bspl



決算時(1年3月31日)

前受収益
前受収益 10①  為替差益 10

①50(前受収益)×1ヶ月÷5ヶ月=10

為替差損、為替差益の相殺消去
為替差益 10①  為替差損 10①

①為替差損と為替差益が発生した場合は相殺します。

時系列2 直先差額 決算時

020331bspl



決済時(1年7月)

買掛金支払
買掛金 950① 現金預金 950

①予約レートで決済:10ドル×95(予約レート)

前受収益
前受収益 40①  為替差益 40

①50(前受収益)×4ヶ月÷5ヶ月=40

時系列3 直先差額 決済時

020731pl

 

関連記事

 

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする