法人税が規定する売価還元法
計算式
原価率=期首繰越商品原価+当期受入原価総額
売上高+期末繰越商品売価
となります。わかりやすく図にすると下記のようになります。
それでは、実際に事例をみていきます。
前提条件
・期首商品売価:200
・当期受入原価総額:900
・原始値入額:1,000
・値上額:300
・値上取消額:(△)100
・値下額:(△)500
・値下取消額:200
・期末帳簿棚卸売価:400
原価率算定
期末帳簿棚卸売価:400
上記から計算式に当てはめていきます。
原価率=100(期首繰越商品原価)+900(当期受入原価総額)
1,600(売上高)+400(期末繰越商品売価)
計算すると
原価率=0.5
となりました。
期末帳簿棚卸高算定
期末棚卸時売価の金額で行っています。
これを期末原価の金額にする必要があります。
期末帳簿棚卸売価:400
400×0.5(原価率=200)
これで、期末帳簿棚卸高200となりました。
期末決算整理仕訳
期末商品棚卸高が算定できましたので、期末決算整理仕訳を行います。
期首商品棚卸高:100
期末商品棚卸高:200(上記で算定)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
仕入 | 100 | 繰越商品 | 100 |
繰越商品 | 200 | 仕入 | 200 |