わかりやすく解説! 簿記

固定資産の減損

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減損の判定の流れ



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前提条件

備品

当期首(1年度)に購入したもので、5年で償却。
取得原価:1,000
当期末時点帳簿価額:800
当期末時点正味売却額:400

割引前将来キャッシュ・フロー

2年度:200
3年度:150
4年度:100
5年度:50
経済的残存使用年数経過時点における正味売却額:150
割引率は5%。

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減損損失の認識

帳簿価額と割引前将来キャッシュ・フローを比較し、帳簿価額が大きい場合、減損損失を認識する。
800(帳簿価額) > 650(割引前将来キャッシュ・フロー)※
∴減損損失を認識する。


2年度    200
3年度    150
4年度    100
5年度    50
償却後  
正味売却額 150
計     650

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減損損失の測定

 正味売却価額と使用価値※と比較し、大きい方が回収可能価額となります。
※使用価値とは、将来キャッシュ・フローの現在価値をいいます。

回収可能額

使用価値 580※ > 400正味売却価額
※(将来キャッシュ・フロー)
∴使用価値が回収可能価額となる。

200÷1.05=190
150÷1.052=136
100÷1.053=86
50÷1.054= 43
150÷1.054=123
計     580



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減損損失

 帳簿価額から回収可能価額を差引したものが減損損失となります。
 800(帳簿価額)-576(回収可能価額)=224(減損損失)

仕訳

借方 金額 貸方 金額
減損損失 224 機械 224
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共用資産

前提条件

共用資産に減損の兆候がある。
機械の帳簿価額:800
共用資産の帳簿価額:400
機械、共用資産を含む割引前将来キャッシュ・フロー:900
機械、共用資産を含む回収可能価額:776


減損損失の認識

資産、共用資産すべて合算で減損損失を認識

1,200(帳簿価額合計)※1 > 900※2
∴減損損失を認識する。
※1 800(機械)+400(共用資産)
※2 機械、共用資産を含む割引前将来キャッシュ・フロー


減損損失の測定

1,200(帳簿価額)-776(回収可能価額)=424
424-224(機械減損計上分)=200

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