わかりやすく解説! 簿記

リース(ファイナンスリース 所有権移転外)

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判定の流れ

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前提条件

貸手の購入価額:9,000
毎期末に2,000支払、計算利子率は3.617%、利息法にて処理。
リース期間:5年
経済的耐用年数:6年




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判定

ファイナンス・リース、オペレーティング・リースの判定

1期期首(4月1日)に契約。
リース期間は5年、経済的耐用年数は6年。
5年(リース期間) > 4.5年(経済的耐用年数)① 
①6年×75%
∴経済的耐用年数基準から、ファイナンス・リース取引に該当


所有権移転ファイナンス・リース、所有権移転外ファイナンス・リースの判定

リース契約上で、リース期間終了後、借手に所有権移転の記述なし。
∴所有権移転外ファイナンス・リース取引に該当



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契約時

貸手の購入価額は9,000

借方 金額 貸方 金額
リース資産 9,000 リース債務 9,000



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1期目 リース料支払時

毎期末に2,000支払、計算利子率は3.617%、利息法にて処理。

リース料には、リース物件の分割支払のほかに、利息分が含まれています。
支払利息は、リース債務期首残高に利率をかけて算定します。
リース債務は、リース料に支払利息を差し引いた金額となります。

借方 金額 貸方 金額
リース債務 1,674② 現金預金 2,000
リース債務 1,674② 現金預金 2,000
支払利息 326①

①9,000(リース債務期首残高)×3.617% 325.53→326
②差額




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1期目 決算時

減価償却費計上

借方 金額 貸方 金額
減価償却費 1,800① 減価償却累計額 1,800

①9,000(リース資産)÷5年(リース期間)


財務諸表

長期リース債務振替
リース債務を1年以内と1年超に分割します。
1年以内分は後述する2期目で計算される1,735で残額分が1年超になります。

借方 金額 貸方 金額
リース債務 5,591① 長期リース債務 5,591

①7,326(1期目リース債務残高)-1,735(1年内リース債務)

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2期目 期首




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2期目 リース料支払時

毎期末に2,000支払、計算利子率は3.617%、利息法にて処理。
小数点以下は四捨五入。

借方 金額 貸方 金額
リース債務 1,735② 現金預金 2,000
支払利息 265①

①7,265(リース債務期首残高)×3.617%=264.98→265
②差額




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2期目 決算時

減価償却費計上

借方 金額 貸方 金額
減価償却費 1,800① 減価償却累計額 1,800

①9,000(リース資産)÷5年(リース期間)


財務諸表

長期リース債務振替
リース債務を1年以内と1年超に分割します。
1年以内分は1,798で残額分が1年超になります。

借方 金額 貸方 金額
リース債務 3,793① 長期リース債務 3,793

①5,591(2期目リース債務残高)-1,798(1年内リース債務)

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