1期 ストック・オプション付与、新株予約権計上(見積)
期首 ストック・オプション付与時
ストック・オプション
1年4月1日に従業員10名にストック・オプションを1人当たり1個付与。
ストック・オプションの評価単価:@10
対象勤務期間:1年4月1日~3年3月31日
権利行使時
権利行使で与えられる株式数は、新株予約権1個当たり2株。
権利行使時の株式払込金額:1株当たり@100
権利行使期間:3年4月1日~5年3月31日
決算日は3月31日
ストック・オプション付与時仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
仕訳なし |
決算時 新株予約権計上(見積)
付与対象の従業員:10名
見積退職者:2名
ストック・オプションの評価単価:@10
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
株式報酬費用 | 40① | 新株予約権 | 40 |
①公正な評価単価×(付与人数-見積退職人数)×一人当たりストックオプション付与数
→@10×(10人-2人)×1個
見積を用いた対象勤務期間は80となりました。
しかし、この160は2年間分であるため、当期分のみを計上します。
80×12(ヶ月)÷24(ヶ月)=40
2期 新株予約権計上(確定)
付与対象の従業員:10名
実際退職者:3名
ストック・オプションの評価単価:10
ストック・オプション付与数:1人当たり1個
決算時
当期で実際退職者が確定しましたので、実際ストック・オプション付与人数で計算します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
株式報酬費用 | 30① | 新株予約権 | 30 |
①@10×(10人-3人)×1個
対象勤務期間は70となりました。
前期に40計上していたので、当期分は差額となり
70-40=30
となります。
3期 権利行使(新株)
4年10月1日、2名の権利行使があり、新株を発行。
ストック・オプション
1人当たり1個付与。
ストック・オプションの評価単価:@10
権利行使時
権利行使で与えられる株式数は、新株予約権1個当たり2株。
権利行使時の株式払込金額:1株当たり@100
決算時
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金預金 | 400① | 資本金 | 420 |
新株予約権 | 20② | - | - |
①@100×2人×2株
@10×2人
4期 権利行使(自己株式)、権利行使期間終了
5年9月30日にストック・オプション2個の権利行使があり、自己株式を発行(帳簿価額400)。
ストック・オプションの評価単価:@10
ストック・オプション付与数:1人当たり2株
権利行使時の株式払込金額:1株当たり@100
期中 権利行使(自己株式)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金預金 | 400① | 自己株式 | 390③ |
新株予約権 | 20② | その他資本剰余金 | 20④ |
①@100×2人×2株
②@10×2人
③自己株式帳簿価額
④差額
決算時 権利行使期間終了
権利行使期間終了
ストック・オプションの評価単価:@10
ストック・オプション付与数:1人当たり2株
権利行使時の株式払込金額:1株当たり@100
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
新株予約権 | 60① | 新株予約権戻入益 | 60 |
①@10×[7(発行数)-4(権利行使数]=60