仕訳をきるとき、科目がわかっても、左と右、どちらに書くんだっけ? と悩んだときありませんか。
これは、2点だけ覚えることで、初めてみる勘定科目も借方、貸方どちらに書くかわかります。
覚えることは
→借方(左)
②減った時
→増えたときの逆側
です。
それでは、①からみていきます。
①現金が増えるときは左(借方)
現金が増えるときは左! これを覚えます。
それでは、例を見ていきます。
商品を売り上げ、現金100円を受け取った。
現金が増えたので、左に記入します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100 |
これで、空白になっている部分に、「売上」が入ります。
仮に、「売上」って左、右、どっちだっけ? となった場合、
売り上げたときは、現金の増える。
と考え、増加した現金を左に置けば、売上は右ということになります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100 | 売上 | 100 |
それでは②減った時は、増えた時の逆側を見ていきます。
②減った時は、増えたときの逆側
それでは、先ほどの逆の例を見ていきます。
電気料金を10円現金で支払った。
持っているものを減少したときは、どうしたらよいでしょうか。
✘マイナスさせて減少はさせません。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
〇増加した時の逆側に持ってきます
そうすることによって減少となります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 10 |
これで、現金が減少したときは、左に書いたので、残る「水道光熱費」を右側に書きます。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
水道光熱費 | 10 | 現金 | 10 |
それでは、応用をやっていきましょう。
例:銀行から現金200円を借り入れた。
借入金が増加したとき、左と右どっちだっけ? となった場合。
その場合、現金の動きから考えます。
借り入れたということは、現金が増えたということです。
現金が増えたときは左でしたね。
そうしたら、
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 200 |
となります。
そして残る「借入金」は空いている右になるので、
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 200 | 借入金 | 200 |
となります。
例:銀行からの借入金50円を現金で支払った。
今度は、減少した時を応用です。
借入金が増えたときは、右側でした。
借入金を支払ったということは、減るということです。
減るときは、増えたときの逆なので右に持ってきます。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
借入金 | 50 |
そして、「現金」が減ったので右に記入します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
借入金 | 50 | 現金 | 50 |
〇〇益
勘定科目で 〇〇益というものがあります。
これは、現金が増えたわけではありませんが、覚える方法として、
利益が増える=現金が増える=現金が左に来る
なので相手勘定の〇〇益は右側
みたいに覚えると、初めて見る科目でも対応できます。
それでは、例を見ていきます。
例:買掛金10ドルあり。仕入時1$=100円から決算時90円になった
仕入時:10ドル×@100=1,000
決算時:10ドル×@90円=900
なので、買掛金が100円減ったことになりました。
決算時、為替による変動があった場合、為替差益か為替差損を計上します。
買掛金が減ったということは、支払いが減ったということで益です。
勘定科目は為替差益 となります。
しかし、為替差益は左と右、どちらになるか? と考えるより
〇〇益なので、現金が増える→現金が増えたときは左
→そうすると相手勘定の〇〇益は右
と考えます。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
為替差益 | 100 |
そして、「買掛金」が減ったので、
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
買掛金 | 100 | 為替差益 | 100 |