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キャッシュ・フロー計算書 直接法と間接法はなぜ一致するのか② 商品仕入支出


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はじめに

キャッシュ・フロー計算書で直接法と間接法の営業活動によるキャッシュ・フローの小計はなぜ一致するのか。

結論からいうと、直接法C/Fでは、現金の動きを計上しているのに対し、税引前当期純利益から始まる間接法では、営業外損益、特別損益を除去して営業活動によるキャッシュ・フロー(営業利益)まで導いた後、各項目において現金の動きのないものは除去し、現金の動きを計上しているので、一致するといえます。
これを見ていきます。

記事を
①営業収入
②商品仕入
③人件費支出(退職給付引当金、給与・賞与)
④その他営業支出、間接法のみの調整
の4記事に分けています。
本記事では、②商品仕入を記述します。

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資料

10CF BS

11CF PL

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商品仕入支出

仕訳は次のようになります。

債務支払時
仕入 6,200 / 買掛金 6,200

仕入時
買掛金 6,400 / 現金 6,400


債務の現金支払

借方 金額 貸方 金額
買掛金 6,400 現金 6,400

債務現金支払額は6,400なので、直説法と間接法にあてはめます。
現金の支出のため、マイナス計上となります。

20直接法間接法一致 債務 支払


仕入除去

間接法

借方 金額 貸方 金額
仕入 6,200 買掛金 6,200

間接法では、税引前当期純利益から始まっています。
その内訳として、仕入が上記として含まれています。
しかし、この仕訳からはお金の動きはありません。そのため、除去する必要があります。
仕入は費用なので、除去するということはプラス要因となります。

21直接法間接法一致 仕入除去


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直接法、間接法の一致の検証

最後に直接法と間接法の小計が一致しているかを検証します。

前回の記事で営業収入、今回の記事で商品仕入支出が完成しました。
間接法の小計は、期首商品棚卸高、期末商品棚卸高、販管費が含まれているので、逆算して除去します。
30直接法間接法一致 仕入支出 検証
結果、上記のように直説法と間接法の小計が一致しました。