3期目
開始仕訳
前期末仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
貸倒引当金 | 15 | 貸倒引当金繰入 | 15 |
法人税等調整額 | 6 | 繰延税金負債 | 6 |
↓
費用→利益剰余金当期首残高
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
貸倒引当金 | 15 | 利益剰余金当期首残高 | 15 |
利益剰余金当期首残高 | 6 | 繰延税金負債 | 6 |
実現仕訳
前期末商品が販売されたと仮定し、逆仕訳を行います。
前期末仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
貸倒引当金 | 15 | 貸倒引当金繰入 | 15 |
法人税等調整額 | 6 | 繰延税金負債 | 6 |
↓
逆仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
貸倒引当金繰入 | 15 | 貸倒引当金 | 15 |
繰延税金負債 | 6 | 法人税等調整額 | 6 |
単純合算(前期末仕訳+実現仕訳)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
貸倒引当金 | 15 | 利益剰余金当期首残高 | 15 |
利益剰余金当期首残高 | 6 | 繰延税金負債 | 6 |
貸倒引当金繰入 | 15 | 貸倒引当金 | 15 |
繰延税金負債 | 6 | 法人税等調整額 | 6 |
↓
相殺
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
貸倒引当金繰入 | 15 | 利益剰余金当期首残高 | 9 |
- | - | 法人税等調整額 | 6 |
期中
親子間の売上
親会社は子会社に100を売り上げた。
親会社
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
売掛金 | 100 | 売上 | 100 |
子会社
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
仕入 | 100 | 買掛金 | 100 |
親子間の債権債務
親会社は子会社に100を貸付。
親会社
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
短期貸付金 | 100 | 現金預金 | 100 |
子会社
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金預金 | 100 | 短期借入金 | 100 |
個別 決算時
親会社は売掛金1,100、貸付金100に対し、5%の貸倒引当金を設定。
うち、子会社に対するものは、売掛金100、貸付金100。
親会社
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
貸倒引当金繰入 | 60① | 貸倒引当金 | 60 |
①1,300(売掛金1,100、貸付金100)×5%
連結修正
売掛金、買掛金の相殺
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
買掛金 | 100 | 売掛金 | 100 |
貸付金、借入金の相殺
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
短期借入金 | 100 | 短期貸付金 | 100 |
⑫親子間債権の貸倒引当金消去
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
貸倒引当金 | 10 | 貸倒引当金繰入 | 10 |
法人税等調整額の計上
法人税等調整額計上前
ここで、法人税の不一致がわかるように、PLの連結修正を上記の仕訳をした連結間取引のみにします。
すると、法人税実効税率40%をかけたものと不一致なことが分かります。
法人税等調整額計上後
ここで、連結上の税引前当期純利益は530で法人税等は208となってます。
法定実効税率をかけたものと異なっております。
これは、連結修正で貸倒引当金繰入額10の戻しを計上したことにより、税引前当期純利益が増加したことによります。
そのため、増加分を法人税等調整額を計上して調整します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
法人税等調整額 | 4① | 繰延税金負債 | 4 |
①10(貸倒引当金繰入額)×40%(法人税等実効税率)
法人税等調整額計上後、法定実効税率をかけた場合と一致しました。