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(当期純)利益とお金のズレはなにか?

売上

売上を考えるうえで、未収入金である売掛金、棚卸資産を同時に関係してきます。
しかし、いきなりこの2つを織り込んで考えるのではなく、まずシンプルに
1.現金取引であった場合の売上に対するキャッシュ・フロー
をみていき、
2.売掛金が発生する場合(前期売掛金なし)の売上に対するキャッシュ・フロー
3.売掛金が発生する場合(前期売掛金あり)の売上に対するキャッシュ・フロー

をみていきます。

 

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売上:現金取引のみの場合

当期、1,510万円売上げた。

借方 金額(万円) 貸方 金額(万円)
現金預金 1,510 売上 1,510

売上の数字=現金

という形なので、税金等調整前当期純利益の構成の1つである、売上の調整は必要ありません。

しかし、会社の取引では、必ずと言っていいほど、売掛金が発生します。
その場合を見ていきましょう。

 

 

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売上:売掛金発生する場合(前期に売掛金なし)

当期、1,510万円売上げた。
うち、150万円未入金。

借方 金額(万円) 貸方 金額(万円)
現金預金 1,360 売上 1,510
売掛金 150

売上1,510のうち、150は入金されていないということです。

なので、税金等調整前当期純利益の構成の1つである、売上1,510から未入金分150差し引く必要があります。

すなわち、期末に残っている売掛金分が、未入金でありその金額を差し引く必要があるのです。

売上は、売掛金発生する場合(前期に売掛金なし)

当期、1,510万円売上げた。
うち、150万円未入金。

借方 金額(万円) 貸方 金額(万円)
現金預金 1,360 売上 1,510
売掛金 150

売上1,510のうち、150は入金されていないということです。

なので、税金等調整前当期純利益の構成の1つである、売上1,510から未入金分150差し引く必要があります。

すなわち、期末に残っている売掛金分が、未入金でありその金額を差し引く必要があるのです。

今回は、前期に売掛金がない場合でした。

では、前期に売掛金があった場合にはどうでしょうか。

 

 

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売上:売掛金発生する場合(前期に売掛金あり)

当期、1,510万円売上げた。
うち、150万円未入金(売掛金)。
前期の売掛金50の残高あり。

売上1,510のうち、150は入金されていないということです。

なので、税金等調整前当期純利益の構成の1つである、売上1,510から未入金分150差し引く必要があります。

 

前期売掛金あり

しかし! ちょっと待ってください。
今回は、前期にも売掛金50が残っています。
わかりやすく仕訳で流れを見ていきましょう。

売掛金
期首残高:50
期末残高:150

前期売掛金 入金分
現金預金 50 売掛金 50

当期売上
現金預金 1,360 売上 1,510
売掛金 150

 

ここから
前期売掛金入金50+売上1,510-売上の未入金(売掛金)150
が成り立ちます。

と、いうことは・・・

式の順番を変えるとこのようになります。

売上1,510+(前期売掛金残50-当期売掛金残150)

結論

キャッシュフロー計算書の間接法では、売上1,510が計上されているので、

BSの
売掛金前期末残ー当期売掛金残
を計上します。