前提条件
当期首に建物の改修工事をおこない、1,000を支払った。相手勘定は、仮払金としている。
この改修工事で6年延長され10年となった。
建物については、下記のとおりである。
取得原価:10,000
減価償却累計額:7,500
残存価額:0
耐用年数:20年
取得時からの経過年数:16年
増加した年数のうち、既存年数部分は、収益的支出、増加年数部分は資本的支出となります。
まず、収益的支出から求めていきます。
収益的支出
期首では、既存未償却年数は4年あります。この年数部分は収益的年数となります。
1,000(改修工事費用)×4(既存未償却年数)÷10(償却年数)
=400
収益的支出は修繕費となります。
支払時に仮払金としているので、仕訳は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
修繕費 | 400 | 仮払金 | 400 |
となります。
資本的支出
改修工事により、6年延長されました。
1,000(改修工事費用)×6年(増加年数)×10(償却年数)
=600
資本的支出は、固定資産の増加となります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
建物 | 600 | 仮払金 | 600 |
期末 減価償却費計上
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
減価償却費 | 310① | 減価償却累計額 | 310 |
①(取得原価-減価償却累計額+資本的支出)÷新残存年数
(10,000-7,500+600)÷10=310