はじめに
連結決算の流れとして、
①開始仕訳
②のれんの償却、子会社当期純利益の非支配株主分振替、子会社の剰余金の配当
③内部取引高、債権債務の消去
④未実現の消去(期末棚卸)ダウンストリーム
④未実現の消去(期末棚卸)アップストリーム
⑤未実現(固定資産) ダウンストリーム
⑤未実現(固定資産) アップストリーム
⑥貸倒引当金の消去 ダウンストリーム
⑥貸倒引当金の消去 アップストリーム
⑦繰延税金資産・負債の消去、修正仕訳による損益変動額を繰越利益剰余金に振替
の順番で解説していきます。
本記事では、2期目の②のれんの償却、子会社当期純利益の非支配株主分振替、子会社の剰余金の配当
を解説していきます。
連結修正前精算表
連結修正仕訳
のれんの償却
支配獲得日における相殺消去でのれん300が発生したため、10年で償却
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
のれん償却 | 30⑪ | のれん | 30⑫ |
⑪300(のれん)÷10(年)
子会社当期純利益の非支配株主分振替
子会社当期純利益は100。子会社の株式80%所有。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
非支配株主に帰属する当期純利益 | 20⑬ | 非支配株主持分当期変動額⑭ | 20 |
⑬100(子会社当期純利益)×20%(非支配株主持分)
子会社の剰余金の配当
子会社からの配当金は25
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
受取配当金 | 20⑮ | 利益剰余金 | 25⑰ |
非支配株主持分当期変動額 | 5⑯ | ― | ― |
⑮25(配当)×80%(親会社所有割合)
⑯25(配当)×20%(非支配株主持分割合)
⑰剰余金からの配当
連結修正後連結精算表
連結修正の各番号は、上記項目番号と対応しています。