次に貸借対照表の分析方法を見ていきましょう。
安全性分析
安全性分析とは、企業の支払能力を測定するものです。
それでは1つづつ見ていきましょう。
流動比率
流動比率は、以下の方法で求めます。
流動比率=流動資産÷流動負債
1年以内の短期的な返済能力を示します。
200%以上が理想とされています。
固定比率
固定資産÷自己資本
数値が低いほど良いとされ、100%以下が理想とされています。
自己資本比率
自己資本÷総資産
数値が高いほど、リスクが低いとされています。
また、自己資本は、「株式資本+その他の包括利益累計額」
になります。
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株式資本
株主資本は、下記の合計で、株主資本合計の金額になります。
純資産の部 | |
株式資本 | |
資本金 | XXX |
資本剰余金 | XXX |
利益剰余金 | XXX |
自己株式 | (△)XXX |
株主資本合計 | XXX |
自己資本
自己資本は、株式資本+その他の包括利益累計額
になります。
純資産の部 | |
株式資本 | |
資本金 | XXX |
資本剰余金 | XXX |
利益剰余金 | XXX |
自己株式 | (△)XXX |
株主資本合計 | XXX |
その他の包括利益累計額 | |
その他有価証券評価差額金 | XXX |
繰延ヘッジ損益 | XXX |
為替換算調整勘定 | XXX |
退職給付に係る調整累計額 | XXX |
その他の包括利益累計額合計 | XXX |
純資産
純資産は、株式資本+その他の包括利益累計額+新株予約権+被支配株主持分
となります。
純資産の部 | |
株式資本 | |
資本金 | XXX |
資本剰余金 | XXX |
利益剰余金 | XXX |
自己株式 | (△)XXX |
株主資本合計 | XXX |
その他の包括利益累計額 | |
その他有価証券評価差額金 | XXX |
繰延ヘッジ損益 | XXX |
為替換算調整勘定 | XXX |
退職給付に係る調整累計額 | XXX |
その他の包括利益累計額合計 | XXX |
新株予約権 | XXX |
被支配株主持分 | XXX |
純資産合計 | XXX |
効率性の分析
総資産回転率
総資産が効率的に売上を生み出したかを表す指標です。
数字が高いほど効率が良いとされています。
計算方法は下記となります。
売上高÷総資産
売上債権回転月数
売上債権の回収の効率を表す指標です。
数字が小さいほど売上債権の回収効率が高いとされます。
期末売掛金+期末受取手形)÷(売上高÷※12月(または365日))
※12月で割ると、結果の数字が回収までの月数で求められ、365日で割ると、回収までの日数が求められます。
在庫回転期間
在庫を販売するまでの期間を表す指標です。
数字が小さいほど売上債権の回収効率が高いとされます。
棚卸資産÷(売上原価÷※12月(または365日))
※12月で割ると、結果の数字が回収までの月数で求められ、365日で割ると、販売までの日数が求められます。